2014年12月19日金曜日

我が家の猫物語(その6)

 アンが亡くなって、私達は深い悲しみに落ち込みましたが、一番悲しんだのは弟猫のズーちゃんです。

 ズーちゃんはミャオミャオーと昼も夜も泣き続けて、お姉ちゃん猫を呼ぶのです。ズーちゃんはアンの遺体を目にしたはずなのですが、“アン姉ちゃん、出て来てよ。”と家じゅうを探し回るのです。1ヶ月が経っても、ズーちゃんの泣き声は一向に止みません。私たちはズーちゃんのために、そして私達のために、新しい猫を飼うことに決めました。こうして我が家にやって来たのが、シンガプーラのカノンちゃんです。カノンはメス猫で、ズーちゃんの妹というわけです。

 

 私たちは先輩猫のズーちゃんとカノンの折り合いを心配して、教科書的な手順で2匹を引き合わせました。最初の日は2匹は顔を合わせず、別々の部屋で互いの気配だけを認識できるようにしたのです。翌日は襖を細く開けて、互いの姿が時々見え隠れするようにしたのです。当初は一週間かけて完全な対面に至る予定でしたが、実はカノンが到着したその日から、ズーちゃんはカノンに興味津々、悲しみの泣き声は何処かに消えてしまいました。私たちは予定を前倒しして、2匹を対面させたました。
 この時以来、我が家の猫のラインナップはズーちゃんとカノンです。



 

0 件のコメント:

コメントを投稿