2014年8月9日土曜日

プロローグ


ひみつの桃源郷

 

2011年3月の東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故が起こった。多くの被災者が家族や財産、故郷を失い、生活の糧を得る手立てを回復できないままでいる。原子力発電所の事故を知った時、私たちも総毛立った。けれども、私たちは被災者にならずに済んだ。そして、初めて気が付いた、“ずっと、桃源郷に住んでいたのだ”と。今までと何変わらぬ暮らしだけれども、あの時以降、毎日の意義が変わった。


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